価値は意味から、意味は関係性から生まれる。
構想設計革新イニシアティブ
The Initiative for Design Evolution

↑クリッカブルマップになっています。

ご挨拶

本ホームページにお越しいただきありがとうございます。皆様とホームページで「お会い」出来て大変嬉しく思います。

このタイトルには構想設計という堅い言葉が使われていますが、意味するところは

「ユーザーの気持ちやユースケースを考えよう」「企画だけではなく実施側の事情も考えよう」「システムの範囲を考え全体像を想起しよう」

というようなものです。

関係性のデザインというのが我々の拘りの一つで、現在では、構想設計の領域に限らず、組織内の様々な力学の中でのコミュニケーションの問題解決、フラットな関係性の構築等の分野にも応用を広げています。

企業の支援では、「リーダー⇔メンバー」「匠⇔若手」「経営層⇔現場」「技術の価値⇔顧客の価値」「作り手視点⇔使い手視点」のようなコミュニティ・ブリッジングの実績があります。これらの共通項は

「弱い立場-強い立場」「発信側-受信側」「企画-実施」を双方向で繋ぐ

という点です。

このように顧客起点やチーム内外対話等のヒトやチームに着目した、守備範囲が広い、文理融合的な研究開発になっていますが、当初は機能設計というモノやシステムに着目した工学的な研究としてのスタートでした。

ここで、活動の系譜を少しご紹介しますと、2006年ぐらいから、ハードウェアの研究開発が主流であった産総研に設計研究を定着させたい(市民権を得たい)と思い立ち、まずは、intangible(形がなく触れられない)で何を持ってできたか基準が示しづらい、曖昧な分野を国の税金を使って研究して良いものかと、企業の執行役員クラス、学会の重鎮の方々と意見交換させて頂きました。

頂いた意見の総論は

「製品やシステムの機能向上のために、設計上流(デザイン)で設計仕様(与条件)を広く探索し、決定するための見通し力向上支援が重要であり、是非ともそのための研究開発をして欲しい」

というもので、見通し力には【顧客の見通し力】【工程の見通し力】【未来の見通し力】【相互の見通し力】【情報の見通し力】とあるなかで、特に

【相互の見通し力】強化が必要

という意見を頂きました。これが関係性デザインベースの対話環境である、手法と道具「デザインブレインマッピング」の起点です。

2008年には「デザインブレインマッピング」の道具部分の開発を開始し、2013年には産業競争力懇談会(COCN)「コトづくりからのものづくりへ」の議論リーダーの経験から経営工学とデザイン思考を積極的に導入、2014年から内閣府SIP「革新的設計生産技術」のプロジェクトと年会費制の構想設計コンソーシアム立ち上げによる手法も含めた研究開発の加速、2017年からはその成果をベースにした企業支援活動での実証等で徹底的に鍛え上げ、2018年に本ホームページを立ち上げ、構想設計革新イニシアティブとしての活動を開始しました。

お陰様で、「デザインブレインマッピング」は、関係性デザインという当初からの軸は保持したまま、顧客や未来も含む見通し力強化にも資する手法と道具に育っております。この構想設計革新イニシアティブはこの「デザインブレインマッピング」を軸とした研究成果を企業や社会の顧客に向けて広く発信すると共に、シンポジウム等オープンなネットワーキングの機会の提供を主たる機能としています。

本ホームページでは、「構想設計」や「デザインブレインマッピング」について、この分野にご興味のある皆様が活動しやすくなるように、理解者を増やすべく、重要ではあるが説明しにくい "intangible" な内容をイラストや図を駆使して、説明を工夫しております。クリッカブルマップも設定していますので、お気軽に構想設計や関係性デザインの世界に触れて頂きエンジョイ頂ければ幸いです。

構想設計革新イニシアティブ 世話人代表 手塚 明
(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 製造技術研究部門 招へい研究員)

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