シンポジウム
第5回構想設計革新イニシアティブシンポジウム
関係者の総意で未来をデザインする構想設計。さまざまな要素、問題を考えて全体像を想起する、それぞれの「関係性」を考え、「意味」を付与していくチームの協業。
その構想設計で「組織の壁を超えて変化を起こす」同志の集い、構想設計革新イニシアティブです。
今回のシンポジウムのお題は【変化を起こすために、違いを楽しみ、活かす】です。
【変化】とは、DX、SDGs、脱ICE、ビジネス再構築、ブランディング、働き方、リスキリング。。。
【違い】とは、若手とベテラン、企画と実施、経営層と現場、地域と中央。。。
DX:Digital Transformationデジタルトランスフォーメーション、SDGs:Sustainable Development Goals持続可能な開発目標、ICE:インターナル・コンバッション・エンジン内燃機関
今回は、2014年夏に発足した年会費制の構想設計コンソーシアムの月会合が100回を突破したことを記念して、リモートシンポジウムを開催します。ご参加しやすいように、3~4時間のシンポジウムを2日間という構成としました。
一日目のタイトルは【変化を起こすためには?】、
二日目のタイトルは【違いを楽しみ、活かすには?】です。
これらの問題提起をキーノートスピーチで、そのための必要条件と十分条件をパネルディスカッションにて、皆様と議論していきたいと思います。
↑ リーフレットPDF(1.1MB)
組織内外には、上下関係を始めとして、いろんな力学があります。 その力学の中で、フラットな関係で意見が出せ、各々の違いを活用し、変化を起こせたら、どんなに良いことでしょう。
手法と道具「デザインブレインマッピング」(DBM)は、 いろんな力学の中でもフラットなコミュニケーションとメンバーの笑顔を引き出します。 これはコミュニケーションが難しい構想設計分野で開発され鍛えられた強みです。
デザインブレインマッピングはファシリテーターに依存せず、お互いに違いを楽しみ、活かす方法論です。リモートワークショップで特に効果を発揮します。この3年間、リモートワークショップの実績とノウハウも蓄積してきました。
書籍「デザインブレインマッピング」の出版をきっかけとして、構想設計以外の分野でも、高校生も含む、様々な方々に、使って頂いています。
アイデアや発想の共通項を纏めていく従来手法とは異なり、それぞれの違いを積極的に活用するデザインブレインマッピング流の考え方の背景や実例、メンバーや組織への効果についても、皆さんと改めて、共有したいと考えています。
【開催日時】1日目: 2023年3月15日 (水) 13:00 - 16:20
2日目: 2023年3月20日 (月) 13:00 - 16:50
【開催場所】オンライン開催
【参加費】無料
※お申込みいただいた方へ、会議室のURLをお送りします。
【定員】120名
【1日目:変化を起こすためには?】
1日目のタイトルは【変化を起こすためには?】です。
改革や変化を受け付けない組織の雰囲気に諦めていませんか?組織の雰囲気を変え、エンパワーするデザインに注目が集まっています。しかし、デザイン思考やデザイン経営のキーワードは知っているが、実はよく分からないという人も多いと思います。
キーノートスピーチには、レクサスブランドの立ち上げ、ヤマハ発動機での経営デザインを進められ、現在はヤンマーにて改革を推進されている長屋明浩様にご登場いただきます。
パネルディスカッションでは長屋様と共に、地域変革デザインに取り組まれている公設研のデザイン研究者と議論を開いていきます。
時間 | 予定 |
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12:00 | 会議室開場 司会 元テレビ東京アナウンサー 槇 徳子様 |
13:00-13:05 | 開催挨拶 |
13:05-13:15 メッセージ | RIETI コンサルティングフェロー 西垣淳子様 (構想設計コンソーシアム アドバイザー) |
13:15-13:45 キックオフ |
・デザイン思考/経営とデザインブレインマッピング(DBM) 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 製造技術研究部門 手塚 明 |
13:45-14:50 キーノート |
・「デザインとブランドと経営のあいだで」 ブランディングの本質とは何なのか? ヤンマーホールディングス(株) 取締役 ブランド担当 長屋 明浩様 |
14:50-14:55 | 休憩 |
14:55-16:10 パネルディスカッション(1) |
【変化を起こすのにデザインは役立つのか?】 司会: 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 研究チーム長 宮田なつき パネラー: ヤンマーホールディングス(株) 長屋明浩様 岩手県工業技術センターデザインラボ 髙橋正明様 山形県工業技術センターデザイン科 大場智博様 石川県工業試験場デザイン開発室 餘久保優子様 産業技術総合研究所 手塚明 |
16:10-16:20 | 2日目の予告 |
キーノートスピーチ
デザインとブランドと経営のあいだで ブランディングの本質とは何なのか?
ヤンマーホールディングス(株) 取締役 チーフブランディングオフィサー ブランド部長(CBO)⻑屋明浩様
トヨタ自動車に30年勤務、レクサスブランド企画室長、トヨタデザイン部長、子会社社長を歴任、その後ヤマハ発動機に移籍、クリエイティブ本部長として全商品デザイン開発とグローバルブランディングを8年担当し、同様のニーズからヤンマーに転籍、現職。
概要: カーデザイナーからブランド担当者になり、経営軸でそれらに取り組んできた半生。
これまでに仕事を通じてやってきたこと、やりたかったこと、やろうとしていることの事例とともに、ブランディングのあり方とデザイン経営について考えてみたい。
【2日目:違いを楽しみ、活かすには?】
2日目のタイトルは【違いを楽しみ、活かすには?】です。
ダイバーシティが重要なのはわかるが議論がとっちらかって上手くいかないと悩んでいませんか?一方で、心理的安全性とフラットな対話、この二つ、言うは易く行うは難し、と実感されていませんか?
キーノートスピーチには、違いの積極的活用へ課題意識が高い、日本経済新聞編集委員 木村恭子様にご登場いただきます。
パネルディスカッションでは、これまでDBM(デザインブレインマッピング)ワークショップを体験してきた方々と、何がどのように変わったか、今後の課題は何かについて、議論を展開していきます。
時間 | 予定 |
---|---|
12:00 | 会議室開場 司会 元テレビ東京アナウンサー 槇 徳子様 |
13:00-13:05 | 開催挨拶 |
13:05-13:15 メッセージ |
(株)コボCEO 山村真一様 (構想設計コンソーシアム アドバイザー) |
13:15-13:35 キックオフ | ・メンバーをエンパワーするデザインブレインマッピング(DBM) 手塚明 |
13:35-14:40 キーノート |
・違いの活用 言うは易く行うは難し(仮題) (株)日本経済新聞社 編集委員 木村恭子様 |
14:40-14:45 | 休憩 |
14:45-15:05 事例紹介 | DBMワークショップによる地域企業支援 岩手県工業技術センターデザインラボ 髙橋正明様 |
15:05-15:25 事例紹介 | 東京大学グローバルサイエンスキャンパスにおけるDBMワークショップ 東京大学大学院教授 グローバルサイエンスキャンパス(GSC)リーダー 大島まり様 |
15:25-15:30 | 休憩 |
15:30-16:40 パネルディスカッション(2) |
【DBMワークショップの魅力とは?】 司会: 産業技術総合研究所 手塚明 パネラー: (株)リコー 先端技術研究所 及川研様 マツダ(株) 商品企画部 濵谷直美様 東京大学UtokyoGSC 准教授 川越至桜様 (株)東陽テクニカ 機械計測部部長 井口玉美様 (株)アイカムス・ラボ 室長 小此木孝仁様 |
16:40-16:50 | まとめ |
キーノートスピーチ
違いの活用 言うは易く行うは難し
(株)日本経済済新聞社 編集 総合解説センター編集委員 木村恭子様
読売新聞社、米通信社記者などを経て2007年から日本経済新聞社英文編集部デスク、14年より現職。早大院や上智大などで非常勤講師。BSテレ東「日経ニュースプラス9」に出演中。著書に『英語ニュースの教科書』(InteLingo)など。福島県生まれ。アフリカ・エチオピア在住経験あり。津田塾大卒、筑波大院修了(カウンセリング修士)
概要:それぞれの認識や意見の違いに興味を持ち、その違いを尊重し、その違いを生み出す理由や背景、今までの経験の興味を持ち、深く理解し、知見や知恵を交換し、お互いに気付きを得て、相互に成長していく事が出来れば、どんなに良いでしょうか?長年の記者の活動から感じてきたことをお話しします。
【構想設計革新イニシアティブとは?】
関係者の総意で不確実な未来への変革を「構想」し、具体的に推進するプロセスを「設計」する構想設計。
構想設計はシステムデザインや広義のデザイン、デザイン経営とも密接な関係があります。
その構想設計で組織や市場のイニシアティブを取るために構想設計革新イニシアティブの活動をしています。
「構想力×具現化力×推進力の向上に興味がある」
「顧客価値の高い製品・システムの開発をしたい」
「不確実性を恐れずチームの対話でうまく変化を起こしていきたい」
「社会課題の解決をチームでしていきたい」
と思われている方と周辺の方々(上司等)を主たるターゲットとして、
「立ち位置が明確になる」「共通的方法論が把握できる」「組織を超えた同志の顔が見える」等
のメリットがあるシンポジウムの開催を行っています。
キックオフシンポジウムでは100名超、
第2回シンポジウム(ワールドカフェ+グラフィックレコーディング)には80名、
第3回シンポジウムでは100名超、
第4回シンポジウム(デザインブレインマッピングワークショップ体験)では40名定員(満席)
の方に御参加頂き、御礼申し上げます。
第5回は2020年3月の予定でしたがcovid-19の関係で延期となっておりました。
「手法や道具等の環境を見直し、組織や人の壁を超えて、変化を起こす」活動を進めていきます。
【本シンポジウムのターゲット】
若手がアイデアを出してくれないと悩むリーダー、
上に意見を言いにくいと躊躇している現場(特に若手等)、
建前やかけ声のダイバーシティから一歩も進めないと諦めかけている方、
封建的な雰囲気のなかで仕事をしている方々、
多彩な意見を活かせず、議論がとっ散らかってしまうというトラウマをお持ちの方等に、特に有効です。
【デザインブレインマッピングは何が違う?】
・共通項をカテゴライズして纏めて行くのではなく、各人の認知バイアスの違いを最大限活用する。
・個人での発想を頑張るのではなく、認知バイアスの違いからの化学反応で気付きを起こす。
・アイデアや解がメソッド中心ではなく、メンバーの意識変革ややる気がメンバー中心である。
【参加申込方法】
以下のボタンをクリックし、手続きへお進みください。
★参加受付〆切:2023年3月13日 (月) 17:00★
【お問い合わせ】 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 製造技術研究部門内 構想設計革新イニシアティブ事務局
E-mail:tide-ml(アットマーク)aist.go.jp ※(アットマーク)を@に換えてお読みください。
(Homepage:http://monozukuri.org/tide/)
【注意事項】
・開催予定時刻より1時間前にWebexの会議室を開けますので、接続、画面レイアウト、音量などの調節にお使いください。
・当日事務局で、画面録画の予定です。録画したデータは本研究以外の目的では使用しません。
【主催】国立研究開発法人 産業技術総合研究所
【主催者】構想設計革新イニシアティブ(TIDE)