1)資格の種類
資格の種類は、溶接法、鋼種、形状(板・管)、溶接姿勢等によって区別されている。種類の詳細を表1、表2に示す。板材では、図1に示す溶接姿勢[下向(F)、立向(V)、横向(H)、上向(O)]があり、技量資格が分けられている。固定管については、全ての姿勢が要求される。
各溶接技術検定の詳細な条件については表3のJISの規約にまとめられている。
試験方法については、JISに定められている。表3 に「アーク溶接の技術検定における試験方法及び判定基準」を示す。
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
JIS Z 3801 | 手溶接技術検定における試験方法及び判定基準 |
JIS Z 3805 | チタン溶接技術検定における試験方法及び判定基準 |
JIS Z 3811 | アルミニウム溶接技術検定における試験方法及び判定基準 |
JIS Z 3821 | ステンレス鋼溶接技術検定における試験方法及び判定基準 |
JIS Z 3841 | 半自動接技術検定における試験方法及び判定基準 |
2)学科試験
鋼材の被覆アーク溶接、半自動溶接、ティグ溶接の学科試験は、次の1.〜6.各項目から出題される。
合格基準は正答率が60%以上とされている。
*学科試験の参考書は、産報出版(株)から、資格種別ごとに「受験の手引き」として発行されている。
これらには演習問題も掲載されている。
合格基準は正答率が60%以上とされている。
- 溶接の一般知識
- 溶接機の構造と操作
- 鉄鋼材料と溶接材料
- 溶接施工
- 溶接部の試験と検査
- 溶接作業での災害防止
これらには演習問題も掲載されている。
- JIS 手溶接受験の手引き(日本溶接協会出版委員会編)
- JIS 半自動溶接受験の手引き(日本溶接協会出版委員会編)
- JIS ステンレス鋼溶接受験の手引き(ステンレス協会編)
- JIS チタン溶接受験の手引き(日本溶接協会公報出版委員会編)
3)実技試験
*実技試験については以下にまとめた。
*実技試験の参考教材として、産報出版(株)より、以下のビジュアル教材DVD集が発行されている。DVD映像にある熟練者の運棒のテクニックは、初心者の参考になる。 以下の各DVD教材のリンク先ページにはサンプル映像が公開されている。
- JIS手溶接基本級編(JIS Z 3801(A-2F,N-2F))
- JIS手溶接専門級編(JIS Z 3801(A-2V,A-2H,N-2V,N-2H))
- JIS半自動溶接基本級編(JIS Z 3841(SA-2F,SN-2F))
- JIS半自動溶接専門級編(JIS Z 3841(SA-2V,SA-2H,SN-2V,SN-2H))
- JISステンレス鋼溶接半自動編(JIS Z 3821(MA-V,MA-H,MA-F,MN-F))
- JISステンレス鋼溶接TIG編(JIS Z 3821(TN-F,TN-P))
- JISアルミ溶接TIG基礎編(JIS Z 3811(TN-1F))
- JISアルミ溶接MIG基礎編(JIS Z 3811(MN-2F))