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溶接技能者評価試験の概要

重要な構造物を溶接する場合、溶接技能者資格が必要となる。以下に(社)日本溶接協会、(社)軽金属溶接構造協会で実施している溶接技能者について述べる。まず、溶接技能者には1)資格種類があり、2)学科試験3)実技試験で評価され認定される。

1)資格の種類

資格の種類は、溶接法、鋼種、形状(板・管)、溶接姿勢等によって区別されている。種類の詳細を表1、表2に示す。板材では、図1に示す溶接姿勢[下向(F)、立向(V)、横向(H)、上向(O)]があり、技量資格が分けられている。固定管については、全ての姿勢が要求される。
各溶接技術検定の詳細な条件については表3のJISの規約にまとめられている。

表1 溶接技術検定「手溶接」の主な種類 (クリックで拡大)
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表2溶接技術検定「半自動溶接」の主な種類 (クリックで拡大)
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図1  溶接姿勢の種類 (拡大)
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試験方法については、JISに定められている。表3 に「アーク溶接の技術検定における試験方法及び判定基準」を示す。

表 3 溶接技術検定のJIS規格
規格番号 規格名称
JIS Z 3801 手溶接技術検定における試験方法及び判定基準
JIS Z 3805 チタン溶接技術検定における試験方法及び判定基準
JIS Z 3811 アルミニウム溶接技術検定における試験方法及び判定基準
JIS Z 3821 ステンレス鋼溶接技術検定における試験方法及び判定基準
JIS Z 3841 半自動接技術検定における試験方法及び判定基準

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2)学科試験

鋼材の被覆アーク溶接、半自動溶接、ティグ溶接の学科試験は、次の1.〜6.各項目から出題される。
合格基準は正答率が60%以上とされている。
  1. 溶接の一般知識
  2. 溶接機の構造と操作
  3. 鉄鋼材料と溶接材料
  4. 溶接施工
  5. 溶接部の試験と検査
  6. 溶接作業での災害防止
  7.  
*学科試験の参考書は、産報出版(株)から、資格種別ごとに「受験の手引き」として発行されている。
これらには演習問題も掲載されている。
  • JIS 手溶接受験の手引き(日本溶接協会出版委員会編)
  • JIS 半自動溶接受験の手引き(日本溶接協会出版委員会編)
  • JIS ステンレス鋼溶接受験の手引き(ステンレス協会編)
  • JIS チタン溶接受験の手引き(日本溶接協会公報出版委員会編)

3)実技試験

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