【問５】 　これからの貴社（事業所）の競争力をどこに求めようとお考えですか。（複数回答可）

1．低コスト 　2．短期納期 　3．高品質 4．高信頼性 　5．製造効率 　6．精密加工技術 7．新材料対応 　
8．複数加工法の利用 　9．難加工への対応 10．提案力 　11．親会社との密接な関係 　
12．他社にない独自商品 13．他社にない独自手法 　14．研究開発力 　15．現場の高度熟練技能
16．ISOの取得 　17．サービス体制 　18．ブランド力 19．その他（ 　 　 　 　 　 　 　）
　集計結果を図５に示す。問４と同様の質問だが、将来の方向性を尋ねた。全体でみると、高品質（67社）、他社にない独自商品（63社）、低コスト（60社）、研究開発力（53社）、提案力（50社）の順で多い。
また、問４との回答数の差をみることにより、将来の方向としてどの項目をより重視しているかが見えてくる。回答数が増えているのは多い順に、他社にない独自商品(+26)、低コスト(+23)、他社にない独自手法(+17)、研究開発力(+15)、提案力（+13）などとなっている。一方、回答数が減っているのは、ISOの取得(-20)、親会社との密接な関係(-19) 、ブランド力(-18)、高信頼性(-12)などとなっている。
ここから見えるのは、研究開発などにより他社との差別化を図り、製造効率を高めていく傾向にあると見て取れる。反面、ニーズ減少の結果からは、既存の価値に頼らず新しい顧客獲得を図らなければならない環境下にあるといえる。ここで、高信頼性については、回答結果としてニーズ減少の結果となったが、製造業として信頼性を確保することは当然ということの現れであろう。