切削加工に関わる回答結果(研究費比率別 *)

問10(*) 切削加工の材料   問11(*) 切削加工上問題点   問13(*) 情報の有用性

問11(*) 切削加工上問題点

<研究開発費予算比率別>

問3の研究開発費の売上高に対する比率で1%未満(111社)と5%以上(37社)の2グループについて問10,11,13について回答の傾向の差を分析してみる。

問11 貴社(事業所)が困っている切削技術上の問題点は何ですか。対象としている加工法および被削材
(問9、問10の番号)を選択した上で、下記から技術上の問題を選択してください。(複数(いくつでも)
ご回答ください)

( 例:SUS306の深穴加工をしているが、ドリルの折損で困っている。 )

 加工法  被削材 技術上の問題  コメント
SUS306深穴加工、L/D=12  (例)

技術上の問題:

1.寸法不良    2.切削面粗さ大   3.びびり発生   4.工具破損    5.工具寿命
6.切り屑処理不良   7.被加工材破損/変形    8.バリ    9.加工による残留歪み
10.その他(コメント欄に内容をご記入下さい)






集計結果

被削材別問題点集計結果を図31、32に示す。
研究開発費5%以上  セラミックス(6社)、炭素鋼(4社)、耐熱鋼(3社)、チタン(2社)、
ステンレスは0社であった。
研究開発費1%未満  ステンレス(24社)、炭素鋼(14社)が多かった。


図31 被削材別問題点(研究開発費予算対売上高比率:5%以上)



図32 被削材別問題点(研究開発費予算対売上高比率:1%未満)


問題点の加工法での集計結果を図33、34に示す。
研究開発費5%以上  3軸マシニングセンタ(10社)、旋盤(5社)、フライス盤(4社)が多かった。
研究開発費1%未満  旋盤(37社)、3軸マシニングセンタ(32社)が大多数、次いでフライス盤
(10社)、専用自動盤(5社)の順であった。



図33 切削上の問題(加工法)(研究開発費予算対売上高比率:5%以上)



図34 切削上の問題(加工法)(研究開発費予算対売上高比率:1%未満)


問題点の被削材での集計結果を図35、36に示す。
研究開発費5%以上  セラミックス(6社)、炭素鋼(4社)、耐熱鋼(3社)の順であった。
研究開発費1%未満  ステンレス鋼(24社)、炭素鋼(15社)、工具鋼・一般鋳鉄・ダクタイル鋳鉄
(9社)、の順であった。



図35 切削上の問題(被削材)(研究開発費予算対売上高比率:5%以上)



図36 切削上の問題(被削材)(研究開発費予算対売上高比率:1%未満)


問題点の技術上での集計結果を図37、38に示す。
研究開発費5%以上  工具寿命(11社)が圧倒的に多い。
研究開発費1%未満  工具寿命(19社)、工具破損(15社)、残留歪み(14社)、切り屑処理(11社)、
寸法不良(10社)の順であった。



図37 切削上の問題(技術)(研究開発費予算対売上高比率:5%以上)



図38 切削上の問題(技術)(研究開発費予算対売上高比率:1%未満)