放電加工データベース

　金型製作に必要不可欠とされる放電加工機は、加工性能の向上にともない金型加工の他に機械部品などの加工分野にも急速に普及が進んでいる。
しかし、その一方加工中に発生する異常放電や局所的な電極の消耗などのトラブルについては、その発生原因や対策法には不明な点が多く、生産性や品質面での大きなキーポイントとなっている。
特に、金型の良し悪しがそれによって生産される製品の精度や品質、コストに大きな影響を及ぼす「モノづくり」においては，これまで熟練技能者の経験や勘に頼っていた放電加工のノウハウをデジタル化し、より高度な加工技術を目指した基礎的なデータベースを確立することが急務である。

　そこで、金型加工に多用される放電加工の基礎的な加工特性をデータベース化し、加工ノウハウをデジタル化することにより，金型放電加工の高速化、及び加工品質の向上を目指す。
また，こうした分野に関わる人材の育成に必要な技術指導マニュアルとしての基盤を確立する。
　大阪産業技術総合研究所と独立行政法人産業技術総合研究所ものづくり先端技術研究センターの共同研究として行われたデータベース化の結果を公開する。