放電加工Home : 加工条件 > 亜鉛合金(ZAPREC)銅電極(逆極性)
 
放電加工データベース放電加工概説加工条件加工事例

 

合金工具鋼(SKD61)
銅電極
(逆極性)


合金工具鋼(SKD11)
銅電極
(正・逆極性、加工面SEM像)


合金工具鋼(SKD61)
グラファイト電極
(正極性、逆極性)


亜鉛合金(ZAPREC)
銅電極
(逆極性)


亜鉛合金(ZAPREC)
グラファイト電極
(逆極性)


チタン合金  
銅電極
(正極性、逆極性)


チタン合金  
グラファイト電極
(正極性、逆極性)


アルミ合金(A7075)
銅電極
(逆極性)


アルミ合金(A7075)
グラファイト電極
(逆極性)


超硬合金(GT20)
銅タングステン電極
(正極性)


超硬合金   
グラファイト電極
(正極性、逆極性)

ZAPRECと鋼材(SKD11)の放電加工特性の比較


亜鉛合金(ZAPREC)  銅電極(逆極性

銅電極による亜鉛合金(ZAPREC)の逆極性加工時の放電加工特性を示す.放電電流が同じ場合,鋼材の加工に比べると,ZAPRECは約3倍以上の高速加工が可能である.(「ZAPRECと鋼材(SKD11)の放電加工特性の比較」参照).また,鋼材の場合は加工速度のピークを示す放電時間が存在するが,ZAPRECではピークは現れず,放電時間の増加とともに加工速度も上昇する.
 放電電流を一定とした場合の電極消耗率は,鋼材の加工に比べてかなり低い値を示し,放電時間の短い仕上げ加工領域においても電極低消耗加工が可能である.加工面あらさは放電時間が長くなるにつれて大きくなり,その値は鋼材の加工に比べて相対的にやや大きい.
 放電電流が同じ場合,グラファイト電極よりも加工速度が低くなる可能性がある.
銅もしくはグラファイト電極による亜鉛合金の放電加工は,電極低消耗領域においてかなりの高速加工が可能であり,今後,ますます多様化が予想される小ロット製品の生産用金型材として大いに期待できる